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onpu14.gif私は、絶対音感というものを持っています。といっても、訓練を受けたわけでもなく、たいしたモノでもありません。楽器で何か音を出してもらえれば、その音が何かは分かる、そんな程度です。

私が愛用している電動シェーバーの「ウィーーン」という動作音は、普段はA(ラ)の音です。ですが、充電が減ってきて回転数が落ちてくると、だんだんG#(ソのシャープ)の音になってきます。ショパンの『幻想即興曲』の最初の長い左手のG#と同じ音なので、スイッチを入れるたび、この曲が始まったように感じる錯覚が気になる毎日です。

中途半端な音感があると困るのが、カラオケのとき。どの曲も、普段CDなどで聴いているキーで完全に頭に入ってしまっているため、カラオケでキーが違うと途端に歌えないのです。

たまに、プロの歌手の方で、自分の曲をアカペラで原キーと違うキーで咄嗟に歌う方を見かけますが、音感が悪いなあ、と思うべきなのか、柔軟に歌える才能があるなあ、と思うべきなのか、今でも少し迷っています。

■ 国歌を歌う歌手の音感

サッカーのU-20W杯、アジアカップ、五輪予選など代表戦も続きますが、こういったスポーツの場面では、試合前に歌手が国歌を歌うことも多いですよね。そんな場面でも、ついつい歌手の音感や力量を測ってしまいます。

君が代を歌う日本の歌手は、原キーと違うキーで歌うことが、案外に多いです。それに比べると、スポーツイベントでアメリカ国歌を歌うアメリカ人歌手は、原キーと同じキーできちんと歌うことが多いように思えます(統計をとったワケではありませんが)。

もちろん、これは力量や音感の差ではなく、国歌というものに対して抱いている敬意の違いなのかも知れません。

しかし、いずれにしても、君が代を歌うより、アメリカ国歌を歌うほうが、技量が求められるのは間違いないでしょう。曲の長さだけでなく、音域の広さも、比較になりませんからね。

もっとも、単純な曲こそ技量が必要だという、逆の考え方もあるわけですが。ちょうど、ピアノでモーツァルトを弾くことが難しいように…。
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