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春の甲子園・センバツ高校野球大会の出場校が決定した。議論を呼んでいるのが、2枠を争った東北地区だ。東北大会を制した光星学院(青森)が、まず問題なく当選。残り1枠に、東北大会準優勝の一関学院(岩手)が落選し、ベスト4どまりの花巻東(同じく岩手)が選抜された。

選考委員会が独断と偏見で「全国大会の出場校を選ぶ」という、センバツのコンセプト自体が理不尽・不公正きわまりないものであり、こうした個々の選考の是非を議論することはナンセンスである。だが、あえて言おう。こういう選考をしてしまう時点で、高校野球連盟(直接的には選考委員会)が、野球ひいてはスポーツを全くわかっていないことを、如実に表している。



今回の決定は要するに、東北大会の決勝で、一関学院が光星学院に1-7と完敗してしまったことが影響している。一方の花巻東は、光星学院には3-6で準決勝で敗退。単純に、花巻東のほうが善戦したと判断されたのだ。

だが、この判断は、実に不可解であり、納得できない。東北からの甲子園切符は2枚だと分かっているのだから、どの高校も決勝進出のためにフルパワーを注ぐことになる。その結果、準決勝で花巻東は負け、一関学院は勝った。その時点で、両校とも力尽き、決勝では一関学院が余力がなくて敗退した。この場合、一関学院が決勝で完敗したからといって、花巻東のほうが一関学院よりも力が上と断じることは、まったく根拠がない。



なお、今回の判断には、岩手県大会決勝での直接対決で、花巻東が一関学院に完勝していることも影響しているだろう。だが、岩手県大会では決勝で勝っても負けても東北大会に進めるのだから、この勝負を参考にすること自体が適当ではない。そもそも、岩手県大会では決勝に進んだ2校が無条件に東北大会に進出できるのに、東北大会では決勝に進んでも全国大会へ進めないなんて(ともに枠は2つなのに)、こんなダブルスタンダードは高校生にとって納得できないはずだ。

さらに、あまり大きな声では言えないが、花巻東がプロ注目の左腕・菊池雄星を擁しており、この選手を是が非でも甲子園に出したいという思惑も、高野連には絶対にあったはずであり、確実に今回の選考に影響している。



いずれにしても、だ。準優勝校を落選させ、ベスト4どまりの高校を当選させるということは、オリンピックでいえば、準決勝で負けた選手に銀メダルを渡し、準優勝したはずの選手にメダルを与えないということだ。そんなことをしていては、そもそも東北大会の意義が損なわれるし、そんな軽率で不公正な選考を、学生のスポーツ大会でやっては絶対にならない。

また、一関学院が甲子園に行けないのに、この一関学院に負けたはずの利府(宮城)が甲子園に出場する(21世紀枠で)という逆転現象も起きてしまった。こういう理不尽な結果を高校生に押し付けることは、絶対に高校生のためにならない。「高校野球は教育だ」と標榜するなら、教育にふさわしい公平・公正な大会を運営すべきだろう。それができない高校野球連盟に、「教育」を名乗る資格はない。こんな調子では、新しい会長も全く期待できない人物のようだ。
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