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フィギュアスケートのプログラムに、ラフマニノフ、ハチャトゥリアン、ストラヴィンスキー…といったロシアの作曲家の曲が良く使われる理由は、コーチや振付師、さらにはジャッジに、ロシア人が多いからである。

全日本選手権では、実に素晴らしい演技だったものの惜しくも五輪に届かなかった、中野友加里選手。彼女の今季のフリーは、ストラヴィンスキーの『火の鳥』だった。炎の衣装に身を包み火の鳥になりきった彼女が、『火の鳥』のなかから抜粋した幾つかの曲に合わせて演じた。

ところが、実は彼女のプログラムの選曲のほとんどは、『火の鳥』のなかで「火の鳥」とは直接関係のない曲だった(たとえば、おそらく『火の鳥』で最も有名な曲は、火の鳥ではなく悪役の踊りを描いた『カスチェイ一党の凶悪な踊り』だと思うが、中野選手はプログラムのほぼ半分がこの曲だった)。これらの曲を、「火の鳥」を模した炎の衣装で踊っているのを見ると、どうにも非常な違和感を覚えてしまった。

…といった感想はどうでも良い…と思われるかも知れないが、少なくとも日本人よりは深くこれらの曲を理解しているロシア人ジャッジなら、「曲の理解度」に対するスコアを下げる可能性がある。これからの日本人選手には、楽曲も深く理解した、素晴らしい演技を期待したい。



さて、私がフィギュアスケートの女子シングルで最も注目しているのは、アメリカ勢である。バンクーバー五輪のアメリカ代表は、1月の米国選手権の一発勝負で決まる。もちろん、アメリカが一発勝負で五輪代表を決めるのは、特定の人種の選手が差別的な選考で不利益を被らないためだ。

で、今年のアメリカ女子シングルは、実は2つしか五輪代表の枠がない。その2つの枠を、レイチェル・フラット、長洲未来、キャロライン・ジャン、アシュレー・ワグナー、アリッサ・シズニー、エミリー・ヒューズ、サーシャ・コーエン、…などなどが争うという、過去に類をみないほどの大々々激戦なのだ。そして、アメリカ勢の五輪に賭ける情熱といったら筆舌に尽くしがたい。誰が出てきても、日本勢の強敵になることは間違いない。

五輪代表となった場合に一番怖いと感じるのは、フラットだ。続いて、長洲、ジャン、ワグナーも怖い。シズニーやコーエンといった実績がある選手も、手強い相手には違いないが、手持ちのスコアではキム・ヨナや浅田真央を上回れるとは考えにくい。どの2人が代表になるかで、メダル争いの展望が大きく変わってくると思う。



ついでと言っては何だが、女子のアルペンスキーの展望を。アメリカのリンゼイ・ボンが怪我をした。おそらく腕の骨折だという。ヘルシーな状態であれば、五輪の全種目で優勝に絡んでくると予想される、いまの女子アルペン界で間違いなく最強の選手だけに、この怪我がどのように影響してくるか、予断を許さない。

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