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これまでも幾度と無く紹介してきたが、フィンランド人の苗字には、実に美しいものが多い。フィンランドの雄大で優美な自然、情景を表す詩的な苗字すら多いのだ。



先日のフィギュアスケート世界選手権・女子シングルで銅メダルに輝いたのが、フィンランドのラウラ・レピスト選手。Lepistoとはフィンランド語で「ハンノキの生えている場所」という意味。同じくフィンランド代表、女子シングルのキーラ・コルピ選手のKorpiとは、「原生林」といった雄大な意味である。

元F1ドライバー、ミカ・サロ選手のSaloとは、フィンランド語で「木立」という意味だ。これだけでも十分に詩的だが、私の好きなフィンランド人ピアニストに、シベリウス弾きのマリタ・ビータサロ(Viitasalo)という女性がいる。Viitaはフィンランド語で「古い森」の意だから、Viitasaloとは「古き森の木立」。なんと情景的な苗字だろう。

NHLのスター選手でバンクーバー五輪にも出場したサク・コイブ選手の苗字Koivuは、フィンランド語で「白樺」という意味である。白樺は、北欧では象徴的で重要な樹木なのだ。バンクーバー五輪では期待通りの見せ場を作れなかったのが、ノルディック複合のアンシ・コイブランタ選手。Koivurantaのrantaは「湖岸」という意味である。「白樺の湖岸」…実に美しい。

フィンランド人の苗字には「~ネン」というものも多い。実は、フィンランド国民の約47%が、「~ネン」さんだ。フィンランド語では名詞にnenを接尾辞として付けることで、形容詞風な名詞として表現できる。

F1でも活躍した、カーレーサーのミカ・ハッキネン選手。Hakkiは「籠」という意味で、Hakkinenとすると「籠をつくる人」といった意味になる。子孫が籠作りを職業にしていたことが伺える。バンクーバー五輪でも魅せたスキージャンパーのヤンネ・アホネン選手。Ahoとは「森の中」という意味。森の中で暮らしてきた一族なのであろうか。



逆に、お隣のスウェーデンとなると、こう言ってはなんだが、ちょっと面白くない苗字が多い。「~sson」という苗字が圧倒的に多いのだが、これは「~の子孫」という意味である。

スウェーデンで多い苗字ベスト3は、ヨハンソン、アンデルソン、カールソン。それぞれ、「ヨハンの子孫」「アンデルの子孫」「カールの子孫」という意味だ。

他にスウェーデンの人名でよく出てくるのは、「ホルムholm」「ベリberg」「ストロムstrom」「リンドlind」など。それぞれ、「島」「山」「流れ」「菩提樹」という意味だ。

飛行機乗りのリンドバーグは「菩提樹の山」という意味、アイスホッケー・スウェーデン代表のフォースバーグは「滝の山」という意味になる。

ちなみに、さらにお隣のノルウェーでは、スウェーデンの「~sson」の代わりに「~sen」という苗字が多いが、意味は同じ。ノルウェーで最も多い苗字「ハンセンHansen」は、「ハンスの子孫」という意味になる。

他にノルウェーの選手の苗字でよくみかける言葉は、「ビョルン」「ダール」「ヴィーク」といったあたりか。それぞれ「熊」「谷」「入江」という意味がある。



考えてみれば、意味を含んだ苗字というのは、北欧に限らない。ドイツの作曲家、ベートーヴェン(Beethoven)も、BeetのHoven、つまりドイツ語で「ビートの畑」という意味。いうまでもなく、日本人の苗字にも、こうした情景めいた意味を持つものが多い(田中さんとか、山田さんとか)。

名前の意味を調べてみると、海外の選手たちにも親近感が持てるようになってくるので、オススメかも知れない。サッカーワールドカップも近いことですし、面白いものを見つけたら、ぜひ教えてください。
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