上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
いろいろな文章を書く仕事をしている私だが、絶対に使わない言葉が幾つかある。そのうちのひとつが、「低炭素社会」だ。「カーボン・オフセット」も使わない。なぜなら、極めてバカバカしい、間違った言葉だからである。

「低炭素」と言う言葉は、明らかに「炭素」を悪役にしており、「炭素を減らしましょう」と言っている。しかし、地球温暖化に影響を与える(とされている)のは、炭素ではなくて二酸化炭素、即ち炭素と酸素の化合物である。なぜ、炭素だけが悪いのか。

 ■

「炭素」を悪役にするなんて、バカバカしいにも程がある。人間は、水分を除くと、その約半分の元素が炭素である。人間だけではなく、ほぼ全ての生物を形づくる蛋白質は、炭素を必ず含む有機物だ。

地球温暖化を防ぐために重要な森林をなす樹木の1本1本が、大量の炭素から出来ているのだ。「低炭素」という環境用語が、いかに間抜けであるか分かるであろう。

もちろん、毎日の食べ物も、ほとんど全てに非常に高い割合で炭素が含まれる。「低炭素」を推奨するなんて、水ばっかり飲めと言うのか?

スポーツにおいても、炭素は大活躍している。ゴルフのシャフト、スキーの板、いたるところで炭素が重要な役割を果たす。スポーツコラムニストとしても、「低炭素」というナンセンスな言葉にストップをかけねば、炭素に失礼である。

 ■

「低炭素」という用語は、実は化学(工業)分野で使われている学術用語でもあるのだが、こちらは本当に「炭素原子が少ない」という意味である。「低炭素鋼」というと、炭素原子を少量しか含まないために柔軟な性質を呈する鋼のことだ。

ひるがえって、いま世界中で声高に叫ばれている「低炭素社会」という言葉は、明らかに「二酸化炭素をあまり出さない社会」という意味で使われている。学術用語と整合がとれていないばかりか、語感的にも全く受け入れられないほど間違ったトンチンカン用語である。これを世界中の環境団体やら何やらが声高に叫んでいるのだから、あまりにも間抜けである。

 ■

このような言葉を得意気に叫ぶ人間を、私は全く信用しない。なぜなら、本当に化学的見地から環境保全を真摯に考えている人間なら、「低炭素」という化学的に明らかにオカシな用語を使うワケがないと思うからだ。つまり、「低炭素」などと言う言葉を発する時点で、勉強不足である。

「カーボン・オフセット」なる語も、全く同じである。「カーボン」とは英語で炭素のことであり、二酸化炭素という意味はない。「カーボン・オフセット」なる言葉を言い出したのは、どうやらイギリス人であるようである。つまり、英語が分からないことではなく、科学を知らないことに起因して生まれた、ヘンテコ言葉なのだ。環境、環境と叫ぶ人間に限って科学に疎い、ということを如実に表していると言えよう。

 ■

低炭素、低炭素と叫ぶのなら、身の回りのプラスチック製品を全て純粋な金属製品に交換し、家も全て炭素を含まない鉱物で建て、水ばかりを飲んで生活してみていただきたいものである。「炭素」のありがたみが、きっと分かるはずだ。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。