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J1のクラブは実質的に、1万5千席以上の観客席があるホームスタジアムを持たなければならない、と定められている(Jリーグ規約第29条)。

この規約により、もし、J2のギラヴァンツ北九州(本拠地・本城陸上競技場の収容能力は10212人)が3位以上になったとしても、J1には昇格できない。来季3~6位になっても、J1昇格を争うプレーオフにすら参加できない可能性が高い。このことが今、話題になっている。

国内最高峰たるJ1の権威を維持せんとするこの規定の趣旨に頷けなくもないのだが、基本的には、この規定は撤廃ないし緩和すべきものと考える。理由は、以下のとおりだ。

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(1)J1に昇格した途端に、大きなスタジアムがある街に本拠地を移転する、という事例が起こり得る(たとえば北九州がJ1に昇格した途端に、本拠地を福岡にしてしまう、など)。これでは、Jリーグが掲げる地域密着の思想に反する結果となる。

(2)本拠とする都市や地方の人口などにかかわらず、一律に1万5千人収容のスタジアムを義務付けるのは、いささか公平感に欠ける。

(3)実質的な本拠地の座席数が1万5千に満たなくても、別の大きなスタジアムを仮の本拠地とすればOKになってしまう場合が考えられ、規定としての厳密さを欠いている。

(4)世界的にも、本拠地にそこまでの観客席数を課していない国内リーグが多い。たとえばフランスのリーグ・アンではディジョンFCO、オランダのエールディビジではRKC、VVV、ヘラクレス…など、観客席が1万にすら満たないスタジアムを本拠とするクラブが多数ある。

(5)観客席数より、実際の観客数のほうが本質的な問題であるはずである。北九州は、八月末現在で平均観客動員が現在3900人程度。それなのに、1万5千人収容のスタジアムを要求する意味や必要があるのか。

(6)1万5千という数字が、現在のJ1の閾値としては高過ぎる。今季のC大阪や大宮など、ホームの平均観客動員が1万人にすら届かないクラブも現に存在している。

(7)不必要な観客席増設、新たなスタジアム建設など、不要な手間と混乱を招き、もちろん予算の少ない自治体やクラブには負担となってしまう。北九州市も、2016年頃までに新たなスタジアムを完成させる計画を、(あわてて)立案している。

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…収益確保など、複数の思惑が絡む複雑な問題であることは、理解できる。だが、このようなある意味「余計」な規定は、撤廃か緩和する方向に向かうべきだろう。
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