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2月7日に開幕が迫ったソチ冬季五輪。そこで、日本勢にメダルが期待できそうな人気種目を中心に、予想してみます。

■ スピードスケート

メダルが期待できるのは、男子500m、女子500m、女子1000m、女子のチームパシュート。それ以外は難しいでしょう。

男子500mは加藤条治、長島圭一郎が今季のW杯で勝利を挙げており期待されていますが、メディアが伝えるほど好調ではありません。彼らがW杯で勝ったのはいずれも得意のスタートだったレースで、イン/アウトスタートのいずれもで安定した結果を求められる五輪の500mでは、やはりモ・テボム(韓国)が優勝候補となります。ミヘル・ムルダー(オランダ)も好調です。さらに、個人的に最も警戒するのは、ミハエルの双子の弟、ロナルド・ムルダー(オランダ)。順当に考えるなら、この3人がメダルを獲ると思います。ただし、加藤と長島は五輪の経験値が高く、逆に優勝候補として滑るモ・テボムにはプレッシャーが掛かります(韓国のスピードスケーターはプレッシャーに弱い傾向がある)。もともと500mは紙一重の戦いなので、日本勢を含めた混戦も十分に予想されます。地元のアルチョム・クズネツォフ(ロシア)や、お馴染みのタッカー・フレドリクス(米国)も侮れません。

女子500mは、小平奈緒に期待が掛かりますが、メダル可能性としては低いです。とにかく強敵が多い。まず、イ・サンファ(韓国)が圧倒的に強く、まず間違いなく金を獲るでしょう。さらにジェニー・ヴォルフ(ドイツ)や王北星(中国)といったお馴染の強敵は依然健在。地元ロシアのオルガ・ファクリナや、ヘザー・リチャードソン(アメリカ)も居り、彼らを上回ってメダルに届くのは相当難しそうです。1000mでは、上述した海外勢にさらにブリタニー・ボウ(米国)などが絡み、さらに小平のメダル可能性は下がります。

女子のチームパシュートもメダルを期待できますが、前回ほど日本は有力候補ではありません。今回はオランダとカナダが強い選手を揃えており、ドイツ、ポーランド、日本、韓国がこれに続く情勢でしょうか。組み合わせ的に、序盤で韓国やオランダと当たる可能性があり、早々と敗れてメダルが獲れないというケースも考えられます。

■ フィギュアスケート

男女のシングルで、かなりの確率でメダルが期待できます。新種目の団体では、カナダ、アメリカ、ロシアがメダルを獲るでしょう。

男子シングルは、パトリック・チャン(カナダ)と羽生結弦の一騎打ちという様相を呈しています。これに町田樹、高橋大輔、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ジェレミー・アボット(アメリカ)といったあたりが挑む格好ですが、地元ロシアから唯一出場するエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)には要注意です。

女子シングルは、GPシリーズを欠席したキム・ヨナ(韓国)がいささか未知数で、混戦模様。怖いのははやり、欧州選手権で209点を出したユリア・リプニツカヤ(ロシア)でしょう。浅田真央は「トリプルアクセル次第」といったところがあり、金メダル最有力候補とまでは推しにくい状況。鈴木明子や村上佳菜子も調子を上げており、どちらもメダル候補です。カロリーナ・コストナー(イタリア)は実績十分で表現力にも定評がありますが、金を獲るまでの怖さはないと思われます。

■ アルペンスキー

メダルの可能性があるのは、男子の回転のみ。湯浅直樹に期待できそうだったのですが、直前に怪我をしてしまいました。本調子で望めないとなると、かなり可能性が低いと言うべきでしょう。

■ ノルディックスキー・ジャンプ

「レジェンド」葛西紀明が予想外に今季好調で、日本勢にメダルが期待されています。ただし、直前の札幌W杯の成績をみると、かなり心配です。ドイツ、オーストリア、ノルウェーから有力選手が来なかったのですが、あのメンバーで葛西の6位が日本勢最高位でした。日本のメダルに黄信号が点ったと言えるでしょう。なぜか五輪となると強いシモン・アマン(スイス)、W杯総合トップのペテル・プレブツ(スロベニア)、さらにお馴染みのグレゴール・シュリーレンツァウアー(オーストリア)、好調のカミル・シュトッホ(ポーランド)。この4人が軸となってメダルを争うと思います。彼らに葛西をくわえて、さらにアンデルス・バルダル(ノルウェー)、セベリン・フロイント(ドイツ)といったあたりが続きます。また、あまり注目されてはいませんが、複合から純ジャンプに転向してきたアンシ・コイブランタ(フィンランド)あたりも面白いと思います。とにかく強敵が多く、メダルを獲れる獲れないは「運」が大きく影響します。ノーマルヒルとラージヒルとで、特に予想は変わりません。

楽しみなのが団体です。層が厚いオーストリアと、好調の選手が多いドイツがやはり優勝候補。そして強そうなのが、スロベニアとポーランドです。スロベニアはプレブツが絶好調ですし、ポーランドは4人の選手全員をW杯ランク20位以内の選手で構成できる情勢。以上の4チームはどこが勝ってもおかしくない。日本がこれに続くという状況です。強豪のノルウェーは、バルダル以外が不調で、今回はメダルも難しいと予想します。

女子はノーマルヒルだけで、団体も行われません。圧倒的な金メダル候補は高梨沙羅で、説明するまでもないでしょう。好敵手のサラ・ヘンドリクソン(米国)は、膝の怪我で実戦も不足し、ソチがぶっつけ本番の状態。またジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)にいたっては12月の練習中に靭帯を断裂。3強のうち高梨だけがヘルシーな状態で、金メダルの絶好の好機。カリナ・フォクト(ドイツ)と、ベテランのダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が最も手強い相手となりそうです。また、高梨の影に隠れがちですが、伊藤有希もかなり有力なメダル候補で、高梨を上回ることさえ十分にあり得ます。実績で言えば、コリン・マテル(フランス)も気になる存在です。

■ ノルディックスキー・複合

渡部暁斗に金メダルの可能性が十分にあります。ただし優勝候補の筆頭は、エリック・フレンツェル(ドイツ)です。もちろん、ジェイソン・ラミー=チャプイ(フランス)も依然として強いですし、距離が超人的に強いマグヌス・モアン(ノルウェー)もいます。団体でも、日本は金メダルが射程内です。ただし、層がべらぼうに厚いノルウェーが優勝候補最右翼。これに続くのはドイツとオーストリアでしょう。以上の3チームがメダル有力候補で、日本、フランス、米国が追う展開でしょう。

■ フリースタイルスキー・モーグル

男子では、アレックス・ビロドー(カナダ)と、ミカエル・キングスベリー(カナダ)の2強でしょう。これにブラッドリー・ウィルソンやトロイ・マーフィといった米国勢、ビレ・ミツネンやユッシ・ペンタラといったフィンランド勢を加えた争いです。ただし、遠藤尚もポテンシャルは十分で、番狂わせを期待できます。

女子では、前回の覇者、ハナ・カーニー(米国)が依然として強く、安定感もあります。これにクロエとジュスティンのデュフォー=ラポワント姉妹(カナダ)が挑む格好です。注目の上村愛子もメダルに手が届く位置にいると言えますが、それにはかなりの運が必要な情勢です。むしろ星野純子のほうが調子を上げており、メダルに近いと思われます。五輪のために手術を回避した伊藤みきも、出場するなら頑張って欲しいですね。

■ ショートトラック

個人では、順当なら日本勢のメダルは相当難しい状況です。中国や韓国の強敵が軒並み転倒するといった事態が発生すれば、メダルに届くかも知れません。普段では考えにくいですが、五輪ではあり得ます。男子では高御堂雄三、女子では酒井裕唯や清水小百合らが、上位を狙えます。個人より、女子3000mリレーのほうが、メダル可能性があります。なにしろ8チームしか出場しないので、決勝にさえ進めば何が起こるか分かりません。

■ X系スポーツ

X系スポーツは、普段のW杯などで「プロ」勢が参加していないなど、予想が難しい競技です。ここではごく簡単な予想でご勘弁を願いたいと思います。

新種目スキーハーフパイプ女子では、小野塚彩那がメダルを狙える位置にいます。強敵はビルジニー・フェーブル(スイス)とロザリンド・グルーネウド(カナダ)。スノーボードハーフパイプ男子は言うまでもなく米国優位ですが、15歳の平野歩夢が急成長中で、ショーン・ホワイト(米)には勝てずとも銀・銅なら可能性あり。クロス女子では藤森由香の上位進出に期待。パラレル大回転女子の竹内智香もメダル射程内。新種目スロープスタイル男子ではマーク・マクモリス(カナダ)が群を抜いていますが、角野友基の善戦に期待できそうです。

■ その他の注目選手

なんと言っても、ドーピングでの資格停止から復活する、女子スピードスケート長距離のクラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ)でしょう。万全なら、まだまだ世界最強だと思いますので、会場を沸かせてくれることでしょう。女子アルペンでは、新しいスターが次々誕生するかもしれないと期待しています。特に勢いがあるのが、ララ・グート(スイス)。五輪に合わせてきたリンゼイ・ボン(米国)らビッグネームとの対決が楽しみ。回転(と複合)では、18歳の新星、ミカエラ・シフリンが大注目を集めるのではないかと予想します。また、言わずと知れた男子リュージュの最強選手、フェリックス・ロッホ(ドイツ)にも期待しています。
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