上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
今月8日のJ1浦和-鳥栖戦で、浦和サポーターが「JAPANESE ONLY」の横断幕を掲げた問題で、Jリーグは浦和に対し、今月23日のホームゲームを「無観客試合」とする処罰を下した。

以前(2010年にもあった同クラブのサポーターによる人種差別問題のとき)も述べたのだが、サポーターの問題行為を理由に、勝ち点を没収するとか、無観客試合にするといった、「クラブに対する処罰」を下すことに、私は反対である。理由は、以下のとおりだ。

(1)クラブに処罰を下すということは、サポーターの不適切な横断幕を取り締まるのは「クラブの責任だ」ということになる。しかし、サポーターが不適切な横断幕を持ち込むことを、クラブ側が競技場で阻止することは、まず不可能だ。荷物チェックを不合理なほど厳重にしなくてはならないし、たとえば「複数のサポーターが別々に一文字ずつパネルを持ちこんで観客席で組み合わせて掲示する」というようなケースまでを、防ぎようがない。

(2)勝ち点の剥奪は、絶対にやるべきではない。不適切な横断幕を掲げた人物が、「本当にそのクラブのサポーターなのか」は分からないからだ。たとえば、優勝争いのライバルチームの観客席に紛れ込んで、故意に問題行為を起こし、ライバルチームの勝ち点を減ずることも、仕組み的に可能になってしまう。

(3)無観客試合も、望ましくない。まず、当該チームのみならず、相手チームにも迷惑になる。また、ヨーロッパのように放映権料が大きいリーグとは違い、入場料収入が大きなウェイトを占めるJリーグにとって、無観客にするのは収益面で打撃となる。ひと握りの不届きなサポーターによって、Jリーグ全体、ひいては選手の雇用や報酬にまで影響を与えてしまうのは、明らかに良くない。

結局のところ、基本的には問題行為を起こした個々人を罰するべきであると思う。サッカーでは世界的に、勝ち点剥奪やら無観客試合やらが自動的な落としどころとなっている現状があるが、飛躍した慣習であると思う。Jリーグがそれを猿真似する必要は何もない。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。